MOTOGUZZI V7 Classic

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V7Classicに初乗りしてきました。
浜北のレッドバロンに用事があったので、ついでに浜名湖を一周です。
では簡単なインプレを書きましょう。
 
まずは始動。
インジェクションのくせにチョークレバーがあります。コールドスターターというそうな。
このレバーを引いて、クラッチレバーを握り(クラッチを切らないと始動しません)、スロットルを軽く開いてセルを長めにON。
車体を右に揺らせてエンジンが始動します。縦置きV及び水平対向エンジンの独特の癖です。
適当に暖機してチョークレバーを戻せば(自動では戻らない)1000r.p.m.あたりで落ち着いたアイドリングです。
 
ポジション
30年以上前に乗っていたHONDAのGBを思い出しました。そのころの言い方で、いわゆる「ヨーロピアンハンドルバー」ってやつが懐かしい。
ここ十年程乗って身体に馴染んでいたスポのポジションからすると、こじんまりしてます。シートが80cmと比較的高いのですが何しろスポよりも車重が大人一人分軽いので全く不安なし。
自分的にはスポに比べ明らかに自由度が増しました。
 
クラッチ・ミッション
クラッチは乾式単板。湿式多板のスポと異なり半クラッチはほとんど使えないです。唐突(に感じる)に繋がるので初めは注意が必要ですね。今日、100kmほど走りましたが、信号発進で2回エンストしました。
クラッチレバーは位置を調整できないうえ、やや遠く、またスポより重いので手が疲れましたねぇ。
ミッションの感じはスポでは「ガシャ」という感じですが、グッチは「ニュル」ですかね。羊羹を切るような感覚というか・・・そう、クルマで言うと初期のFF車のマニュアルミッションがこんな感じでしたね。
 
エンジン
面白いです。多面的な反応が楽しいですねぇ。
2000r.p.m.以下で流しているとシングル250ccのような大人しさ。
3000r.p.m.程度ではパラレル2気筒のようなバランス。
3500r.p.m.を超えるとVの鼓動を残しつつマルチの様な滑らかさ。
それでいて、どの回転からでもスロットルを捻るとV独特の鼓動感が味わえる。
 
スポ883と比べ排気量は100cc以上少ないのですが、トルクはほぼ同じです。しかし、車重が圧倒的に軽いため日常的な回転数であればこちらの方が力強く感じます。スポのトルク感・鼓動感は低回転からのスロットル反応に独特の魅力を示すのに対し、V7はどの回転域からでもスロットルを開ければV型エンジンのトルク・鼓動を感じられるのでこちらの方がちとお得かもしれません。
 
操縦性
まだ、100km程度なのであまりはっきりとは言えませんが、素直ですね。
スピードが上がれば直進安定性はスポと変わらないような気がします。倒し込みは明らかに軽くスポの感覚で倒すとコケます。多分。
一点、冷っとしたのは交差点等で低速で右折した際、迂闊にスロットルを開けたら縦置きVの右回転が出て倒れ込みそうになりました。
 
 
総括
あまり見たことのないバイクなのでどんな具合なのか不安がありましたが、ある意味、スポよりも普通のバイクでした。
エンジンが楽しいバイクですので市街地、高速、峠などいろいろな状況で飽きの来ないツーリングが楽しめそうです。